雨上がりの土曜日の午後、「ペルシャの伝統音楽と抒情詩朗読」というLIVEに行きました。
会場は小田原市久野の潮音寺。ギャラリータキモトさん主催です。ペルシャとはそもそもどこなの?ペルシャ絨毯やペルシャ猫は知っているけれど。というレベルの知識しかない私には とても勉強になったLIVEでした!
LIVEは2部に分かれていて、First stageではボーカルのニクザッド・ナヒードさんがイランについてのレクチャーをしてくださいました。ペルシャはイランのこと。イランとイラクを同じように思っていましたが、イランは中東で一番安定した平和な国とのこと。言語もイランはペルシャ語、イラクはアラビア語。イランはカスピ海ヨーグルトで有名になったカスピ海に面した国でもあります。広さは日本の4倍。気候は日本と同じく四季があるそうです。なので米ができる。しかしイランのお米は日本のお米と比べて水分が少なく柔らかくないので、炊くときに油や塩を入れるため手間がかかり大変と。
イランの中でも西と東では言葉・食べ物・顔・習慣などが全然違うそうです。ナヒードさんの出身地では、食べ物は酸っぱいものが多い。それはたくさん油を使うから。ザクロのペーストやゆずに似た柑橘の果汁を料理によく使う。
文化は、詩 ポエムを大事にする。ことわざを日常の会話の中によく入れるとのこと。情緒が豊かな国ですね!
雨が上がり、青空の潮音寺さん。
楽器の紹介をしてくださいました。
ウードはウッド「木」という意味、琵琶の原型だそうです。タールは三対の弦でトップは羊の皮を使う。生まれる前の母親のお腹の中にいる羊の皮を使うのが一番良いと…(*_*; 弦は羊の腸。セタールは四弦でトップは木。トンバックの皮はヤギ・羊・ラクダ。ダフは、大きなタンバリンの内側に鎖のようなものが付いている感じ。
休憩時間には、中東のスイーツ「マクラバ」など、珍しいお菓子をいただきました。
Second stageでは、いよいよ演奏の始りです!
ソプラノ歌手の橋本京子さんが、抒情あふれる日本語で歌詞を朗読されました。
中東の短調のリズム、タール弦のじゅいんじゅいんの音に癒されて、演奏が始まるともう眠くて眠くて魔法にかかったように気持ち良い心地に~(´▽`)♡
イラン独特の八分の六拍子は踊りの基本のリズム。この音楽を聴くとイランの人々は踊らずにはいられないそうです♫
ボーカル兼MCのナヒードさんは、潮音寺さんの本堂がとても心地よいと仰っていました。
LIVEが終わり、思わずナヒードさんに駆け寄り「ありがとうございました‼在日されてどれくらいですか?日本語がとってもお綺麗ですね!」とお聞きしたら「20年です、いえいえそんなことないです~」と謙遜されていましたが、後からプロフィールをよく読んだら、歌手・翻訳家・アナウンサー・ナレーター等多岐に渡りご活躍と知り、私はなんと失礼な発言をしたのかと自己嫌悪<(_ _)>。プロフくらい事前によく読みなさいと恥ずかしく思ったのでした(-_-;)